4. あなた自身の身体がどうなっているか・・・その1

生理痛・月経困難症

本日は、生理痛や月経困難症、何をご存じですか?の最後に記載した

  1. 生理の仕組み
  2. 生理痛が酷くなる病気について
  3. 普通はどのような経過をたどるのか。
  4. あなた自身の身体がどうなっているか

の中の4. あなた自身の身体がどうなっているかです。

1. ~4. をまず、知りましょう・・・と書いた意図を説明しましょう。
(今頃?なんて言わないで下さいね)

今、女性の社会進出が進んで仕事を持つ女性が増えています。
そしてそれに伴い晩婚化が進んでおり、女性の初婚年齢は30歳に迫っています。結婚してからもしばらくの間は二人の時間を過ごしてから、お子さんを設けようと考えるカップルも多くいます。
そして、すぐにできると思っていたお子さんが中々できずに、産婦人科を受診したらチョコレート嚢胞が見つかったり、腺筋症が見つかったりすることもままあるのです。

今、私が診ている妊娠希望の方々に、口頭で尋ねてみたことがあります。
「生理痛がひどかった時期はありますか?」
その時に話をうかがった人のうち8割の人から
「酷かったです」
という返事が返ってきました。
「今も辛いけど、一番つらかったのは〇〇歳頃です(〇は人によって違いました)」
皆さん、色々お話ししてくださいましたが、
「今、セミナーの企画があるのですが若い人たちに伝えたいことはありませんか?」
と質問したところ、100%の方が

「伝えたいことがあります!」

とお話ししてくださいました。
「女性の生理の事や、生理周期の事をきちんと理解してほしい」
「生理痛はあって当たり前と思っていた」
「生理痛が酷いと妊娠しにくくなるかもしれないなんて知らなかった!」
「当然妊娠できると思っていた」
「自分が若い頃は同じことを言われても耳を貸さなかったかもしれない・・・それでもどうしても伝えたい!」

「自身の事を知って欲しい」

彼女達の熱い思いに後押しされて、この記事を書いているのです。

 

さて、自身の身体のことを知る・・・どうやって知るのか?
(産)婦人科範囲内で考えると、現時点では

形を知りたければ、
超音波かMRI(またはCT)
((産)婦人科の場合はCTよりMRIの方が精度が高い)
超音波は価格的にも簡便に受けられます。
超音波で悪性を疑われた場合は、MRIが精度が高い。
CTやMRIは一般的にはそれ相応の理由がなければ高額(自費検査)になってしまいます。
(通常はまず超音波を行った後に精査として行われます)
(癒着に関しては、酷いとわかることがあるが必ずわかるとは言い難いのです)

形ではなく、痛い個所や癒着(可動性の有無)やその程度を知りたければ
(産)婦人科での内診を受ける
内診を受けても、癒着の程度がわからないこともままあります。

感染症や癌について知りたければ、

(産)婦人科を受診する
または知りたいもの次第では、(少々高くつきますが)自己採取による郵送検査キットのようなものも売られています。

になります。

将来は自宅で行える検査キットの種類も豊富になり、精度も、もっと上がってくる事でしょう。

今まで

生理の仕組み
生理痛が酷くなる病気について
普通はどのような経過をたどるのか

についての記事を書きました。

もう、何時ごろにどうしたら良いかに気が付いた方もいらっしゃると思います。

③普通はどのような経過をたどるか

を見ていただければわかると思いますが、たとえ受診しても、
28歳以下の場合は、
「形態異常(超音波で判明)」

「内診での異常」
を認めない場合が多いのです。

形態異常を認めないことが「多い」だけですので「形態異常を認めない訳ではありません。

ただし、
*28歳以下でも性交時の痛み(奥の方が痛い)がある場合
・・・ダグラス窩の病変があるかもしれません。
ダグラス窩については、http://w-health.jp/caring/endometriosis/のページを参照のこと

近親者(母と叔母まで)に内膜症や腺筋症がいる場合
・・・・近親者に内膜症や腺筋症がいない場合より(内膜症の)発症が早く、
重症化しやすいことが知られています。

問題ないことを知って安心したい場合

これらの場合は受診しておいた方が無難だと思います。

29歳以上になるとだんだん顕在化してきます。

この時期に生理痛がひどくても、必ずしも形態異常や内診での異常があるという訳ではありません。
しかし、色々な手段でチェックすることが可能なので、お考えになってみたらいかがでしょうか?

*地方自治体の子宮がん検診の時に一緒に有料で超音波をしてくれる病院もありますので、「そのようなチャンスを利用する

*人間ドックの時に一緒に婦人科項目も受ける

*内診を受けたくない場合には、少し高額になりますがMRIドックもあります。

もちろん

*普通に受診をする

もあります。

この情報をどう利用するかはあなた次第と思います。