生理痛(月経痛)の治療

子宮内膜症

生理痛(月経痛)の治療・・・詳細を書いてあるサイトもありますので、ここでは簡単な記載にとどめます。

まずは、外科的治療か内科的治療か?

*外科的治療・・・すなわち手術です。
*内科的治療・・・すなわちお薬を使用した治療です。

ここではまず、内科的治療の話から。

大きく分けて、次の三種類から1-数種類選びます。

1.鎮痛剤
2.漢方薬
3.ホルモン剤

1.~3.各々で生理痛や子宮内膜症・子宮腺筋症で使えるお薬が決まっています。

1.鎮痛剤
同じ鎮痛剤でも、人によって効果が違います。
また、人によって効く鎮痛剤が違うのです。
(このことは、市販薬でも処方薬でも一緒です)
→鎮痛剤の使用方法

2.漢方薬
これは、(証を見るという言い方をしますが)体質で決めていきます。
証は腸内細菌叢とのかかわりがあり、マッチすると高い効果が得られます。

  証についてはこちら ツムラのサイトです。
   https://www.tsumura.co.jp/kampo/info/order/
  腸内細菌叢と漢方 kanpo view ツムラのサイトです。
  https://www.kampo-view.com/kvnews/article/2028

3.ホルモン剤:数種類あります

*LEP剤(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤)
いわゆる低用量ピル、若い世代の生理痛、月経困難症に良く使用されます。

*黄体ホルモン剤
ノアルテン、ルトラール(月経困難症)など
ディナゲスト(子宮内膜症)

*偽の閉経療法(スプレキュア等)(子宮内膜症)

場合によったら1.鎮痛剤、2.漢方薬、3.ホルモン剤の2種または
全部を用いますので、組合わせは多岐にわたります。

  1. 鎮痛剤の長所:痛い時期だけ内服する、簡便、
    短所:胃に負担がかかる場合がある。
    病気の進行に関しての作用が弱い

2. 漢方薬の長所:マイルドな効き目、合えば効果が高い
短所:効き初めに時間がかかる場合がある、
月経でない時にも地道に飲むタイプが多い。

  1. ホルモン剤

*LEP剤の長所:若い年代の月経痛の場合、効果が高い。
月経量が減ることも期待できる。避妊効果も期待できる。
短所:今、妊娠したい人には向かない。
年齢や体格で飲めない人がいる。
             LEP剤のイメージは、「時間を止める」
ただし、LEP剤の力と病気の勢いのどちらが強いかで、
病気の力の方が強い場合は内服していても病気は進行する。
               この場合の病気とは、月経痛(月経困難症)、子宮内膜症、子宮腺筋症です。

*黄体ホルモン剤
  黄体期にだけ内服する方法と、月経時期以外はずっと内服する方法がある。
  物により副作用が違う

長所:黄体期にだけ内服する場合は、内服期間が短くてすむ
(10-12日間の服用が多い)
月経時以外ずっと内服する方法の場合、
月経周期を伸ばす(生理を来なくする)事もできる。
短所:月経時以外ずっと内服する方法の場合、毎日の服用が必要。
製剤や内服量によって副作用の出方が違う。

*偽閉経療法の場合
長所:月経が発来しない(月経が来なくなる)ので、
痛みや過多月経から解放される。腫瘍の縮小効果が高い。
短所:更年期障害に似た副作用が出現する可能性がある。
(強く出て辛い人と出ないで快適な人がいます)
ある程度投与期間に縛りがある。
(最長半年、間で休薬の必要がある)
偽閉経療法は、投薬終了後に月経周期が戻ると治療前の状態に戻る可能性があります。投薬終了後、初回の月経から辛い方もまれにいますが、多くの方は投与終了後の月経の回数が重なる(例えば3-4回)と痛みや過多月経が出てくることが多い。どの時期から症状が再び出てくるかは、その人次第(個人差があります)

薬の強さ(効果が高いと期待できる順番のイメージ)

比較的使用頻度の高い、偽閉経療法・ディナゲスト(黄体ホルモン剤)・LEP剤(低用量ピル)を比較してみます。

①偽閉経療法>②ディナゲスト(黄体ホルモン剤)>③低用量ピル

①の偽閉経療法は、生理を止めてしまうので一番効果が期待できますが、
副作用の頻度も副作用の強さも他の薬より高くなります。
薬剤により強さが違います。
②のディナゲストは偽閉経療法より若干効果は劣りますが、
副作用の程度が弱いという利点があります。
ただし、この薬は不正出血の頻度が高いので、不正出血は「ある」と思って
挑んだほうが良いと思います。
③低用量ピルは、副作用も比較的少なく効果が期待できる薬なので
若い年代では勧められる場合が多いと思います。

外科的治療

手術が行われる状態は、さまざまです。
命の危機がある緊急の場合・・・これは、もう命が大事ですから説明するまでもないと思います。
命の危機は無いものの、腫瘍を摘出したい場合・・・月経痛がテーマですから、内膜症性嚢胞の嚢腫摘出や子宮腺筋症の腺筋症部の切除、子宮筋腫の筋腫核摘出術(筋腫の部分だけを取る場合、このように言います)、お腹の中に癒着が想定され、それを解除したい場合・・・などです。