内診、超音波、CT・MRIのメリットデメリット

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内診を受ける時・受けない時、経腹超音波と経腟超音波、そしてCT・MRIのメリット・デメリットについての説明をしたいと思います。

A. 内診を受ける時のメリット・デメリット

→メリット:
■特に痛みがある場合に具体的にどこが、どの程度痛いかがわかります。
例えば、ダグラス窩に痛みがあるか無いか、硬結(触れて硬い事:通常、内膜症の所見)があるかどうか。

ダグラス窩については、http://w-health.jp/caring/endometriosis/のページを参照のこと

■内診時に子宮や卵巣を動かしてみる(可動性を見る)ことで、おおよその癒着の有無とその程度がわかります。

■内診台に上がった時に、膣鏡診時にクラミジアの検査、細胞診の検査、帯下の培養(おりものに細菌や真菌がいないかどうか)の検査、経膣超音波の検査ができます。

■偶発的に思ってもみなかった疾患(カンジタ膣炎や外陰部の疾患(コンジローム)など)が見つかる場合もあります。

→デメリット:

■内診台に上がるので、恥ずかしい、実施するDr.によっては(手が大きかったり、指が太かったり、少し乱暴だったりして)痛みがある可能性がある。

(主訴として痛みがある場合は痛い場所を探すので、痛みが0と言う訳にはいかない)。

■痛みが無くても、不快な場合もあるかも。

B. 内診を受けない場合のメリット、デメリット

→メリット:
■内診台に上がらずに済むので、恥ずかしい思いや痛い思い、不快な思いをしなくて済む。

→デメリット:
■本当に痛い場所や原因がわからない場合がある。
 ダグラス窩の所見が取れないので、子宮内膜症の初期診断を逃す可能性がある(*1)。

■癒着の早期診断を逃す可能性がある(*1)。

■経膣超音波の検査ができない(*2)。

■内診台に上がらないので、クラミジアの検査、細胞診、帯下の培養の検査などができない。

これらの検査は、通常健康保険でカバーされます。
*クラミジアの検査や細胞診の検査、帯下の培養の検査は、自宅での採取キットがあります。
  保険診療より高くなりますが、デメリットとまでは言えるかどうかは、微妙です。

*1:ひどくなれば、MRIの検査でもわかる場合がある。

*2:経腹超音波という方法もあるが、経腟超音波より精度が落ちる。より精度が高いのはMRIだが、コスト的にも高く、簡易に行う事はできない。

C. 経腟超音波と経腹超音波のメリット・デメリット

経腟超音波
→メリット:
■子宮や卵巣に近づいて探査できるので経腹超音波より画像の精度が高く、小さい卵胞や卵巣嚢腫の観察に適しています。経腹超音波より、腸内のガスの影響を受けにくいという特徴もあります。

→デメリット:
■内診台に上がり、経腟超音波のprobe(探査機)の機械を入れるので、内診台に上がる恥ずかしさ+probeを入れられる不快感があげられます。
乱暴にされると痛みがあることも・・・

■若年者や性行為未経験者には向きません。

経腹超音波
→メリット:
■お腹からprobe(探査機)を当てるので、恥ずかしさが少ない。
⇒膣からprobeを入れられる不快感や痛みが無い

→デメリット:
■子宮や卵巣から距離ができるので、細かい観察は難しい事もあります。

■腸管内のガスの影響を受けやすく、条件が良くないと観察しにくくなります。

■条件をよくするために膀胱に尿を溜めてもらいますが、膀胱充満に時間がかかることも・・・(おしっこをしたくてたまらない・・・位に溜めるため)しかも場合によっては、膀胱がいっぱいでトイレに行きたい状態なのに、お腹をprobeで押される場合もあります。

通常、若年者や性行為未経験者の場合に使用されます。

D. CT・MRIのメリット・デメリット

→メリット:
■大きさや形、場所などのかなり詳細な情報が得られる(超音波より精度が高い情報)

■場合によっては、癒着の可能性がわかる場合もあります。

■子宮や卵巣の腫瘍の悪性か良性かの判別に役立ちます。

→デメリット:
■超音波より価格が高く、通常予約検査となります。
例えば、卵胞発育の探索などの短い周期の継時変化には向きません。

つまり、内診と内診に付随する経腟超音波では、感覚でしかわからない異常のチェック(触れて硬いとか、動きが悪い等)と目に見える形の異常をチェックすることになるのです。